試行錯誤のセミリタイア生活

50代独身セミリタイア風無職の日常

あがり症

会社員として生きていくには避けて通れない事がある。

 

それは、人前で話すという事。

 

これが出来ないと、出世はもちろん会社員として生きていく上でかなりのハンディになる、場合によっては致命的になる可能性すらある。

朝の朝礼、各種会議での報告、改善活動報告会、トラブル対応報告etc.......

きりがない。

 

そんな私はなにを隠そう"極度のあがり症"。

プレゼンがある数日前、いや数週間前から緊張して不安状態に陥ってしまう。

当然発表がうまく行くわけもなく、終了後ひどく自己嫌悪に陥る。

そんなパターンでなんとか会社員生活を続けていた。

 

小学校までは、人前で話すのは嫌いではなかったと思う。

いろんな発表会で司会や本読みをしていた。

あがるようになったきっかけがよくわからない。気づいたら緊張するようになっていた。

ここが一番痛い。きっかけがわかれば改善の糸口が見つけられたかもしれないんだが、それがわからないとなると対策しようがない。

中、高校生の頃は国語の授業などでよくある、本読みなど体が固くなって声がこわばるようになり恥ずかしい思いを何度味わった事か。

 

社会人になれば治ると思っていたが、治るどころかますます酷くなる一方。

本などを買っていろいろと実践してみたがあまり効果がなかった。

症状としては、話はじめてから徐々に体が固くなって声が震えてくる。

頭の中がぼーっとしてひどい時は自分でも何を言っているのか分からなくなる事もあった。

当然、質疑応答もしどろもどろになる。

だが、たまーにうまくいく時もある。緊張はしているんだが思いの外スイスイ水を得た魚の様にいく事もあった。しかし基本95%はあがって失敗している。

 

人数や出席メンバーにより緊張度合いも変化した。当然大人数やお偉いさんに比例してまるでロボットのような感じになった。

転職しようにも会社員を続ける以上どこへ行ってもつきまとう。

そのような行き詰まっていた時期に前の記事でも書いたが、会議などほとんど縁のない現場オペレーターへ転身できた。そこは現場なので担当者同士で引き継ぎをすれば終了。朝礼などない。改善活動があったが、リーダーが輪番制で3年に1度回ってくるぐらいなので前職場に比べればどうってことない。

 

今さらながら異動できて本当よかったと思う。

 

最近知ったのだが、社会不安障害(SAD)の症状そっくり。あの頃知っていればなんらかの治療が出来たのかもしれない。

 

でも結果オーライ。

去年退職して気ままにセミリタイア風無職で過ごしている。

会社員生活トータル35年。自画自賛だがよく頑張ったと思う。

もう戻りたくない。

パート・アルバイトでなんとか生活して行こうと思っている。

 

長くなってしまった、今回はここまで。